ガス自由化によってガス事業に参入する企業が増えてきました。競争力が高まったことにより、既存のプランよりも安いプランを提供できるようになり、多くの企業が販売ネットワークを拡大するために代理店を活用しています。
ほぼ全てのご家庭がすでにガス会社と契約を結んでいるので、基本的にガス代理店の業務はプランのスイッチング提案になります。
またガス業界は一次代理店と二次代理店が存在します。ガスを供給している事業者と直接契約を結ぶためには会社の規模や実績が必要になります。そのため、小さな法人や個人事業主はガス事業者と直接契約を結んでいる一次代理店から業務を引き受けている場合が多いです。
そのため代理店募集サイトなどに掲載されている代理店求人は一次代理店が行なっているものも多いです。
今回や基本的なガスの知識やガス代理店の収入モデルや事例、代理店のメリットやおすすめの商材などをまとめました。
プロパンガスと都市ガスの違い
ガスの代理店の仕組みを解説する前に都市ガスとプロパンガスの違いを解説していきます。ガスには都市ガス、簡易ガス、LPガスの三種類がありますがそれぞれガスの届け方に違いがあります。
1.都市ガス:ガス導管を通して家庭にガスを届ける
2. 簡易ガス(団地ガス):70戸以上の団地などで、敷地内にガス発生設備をおき、各家庭にガスを届ける
3. LPガス(プロパンガス):LPガス会社の人が、LPガスの入ったボンベを家庭に配達することでガスを届ける
代理店の多くは都市ガスののスイッチング営業になります。
画像引用:https://enechange.jp/articles/gas-liberalization
都市ガス・プロパンガスの代理店は儲かる?収益モデルと事例を徹底解説
都市ガスの代理店は非常にシンプルな収入モデルになっています。手数料(インセンティブ)が各会社によって設定されており、それによって大きく収益が変わる場合もあります。
収入モデルは以下のようになっています。
*案件によって異なります
契約件数を積み重ねることで、ストック収入が積み重なり経営が安定してきます。
ここで決済代行の代理店の収入事例をみてみましょう。
成約単価 | オーダー数 | 1ヶ月の収入 | |
法人A(4名体制) | ¥9,000 | 80 | 700万円 |
個人事業主B | ¥4,800 | 25 | 120万円 |
個人事業主C | ¥4,500 | 20 | 90万円 |
個⼈で稼働されている⽅の年間の平均⼿数料収⼊は700〜1,000万になり、法人は稼働人数によって大きくばらつきがあります。また、地域によって競合の多さや契約するガス会社が違うので収入に与える影響が大きいでしょう。
都市ガスとプロパンガス(LPガス)代理店になるメリット
契約が続く限り電気料金に応じて毎月手数料を得られる
ガス会社の代理店契約の多くは紹介した際に発生する手数料だけではなく、お客様がガス会社と契約し月額を払う限り代理店に継続的に収入があるモデルになっています。(*契約によって異なります)
代理店として商材を選ぶ場合は契約が結ばれている限り手数料が継続的に入り、新たに契約を結ぶごとに積み上がっていく「ストック収入」なのか、単発で収入が入ってくる「フロー収入」なのかという点に着目しましょう。その点ガスの代理店は安定して経営ができるモデルになっています。
現状よりも安いプランを提案するので成約率が高い
ガスの自由化によってあらゆる企業が低い価格でのプランを提供するようになりました。営業の際に提案するプランはお客様の既存の料金よりも安いプランであり、お客様の節約に結び付くため成約率が高いです。代理店にはこのように販売代理店あればスイッチング営業の代理店があるのです。
また、ガスや電気というインフラは質の高さに大きな違いはなく、価格だけが差別化ポイントになります。そのため特別な営業スキルなどは必要なく初心者や他業界の方でも始めることができます。
ガスの自由化で様々な企業が参入
2016年4月の電力自由化についで、2017年4月には「都市ガスの自由化」が始まりました。 ガスの自由化によって、様々な企業がガス業界に進出しています。
ガスの自由化以前は日本の都市ガスの会社(一般ガス事業者)は212社(平成20年3月31日時点)で、それぞれの地域で独占供給をしてきました。なかでも東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスの4社は四大事業者といわれています。
今後は都市ガスはガス官を通して携帯電話会社、鉄道会社、石油会社、ガス会社、商社などがガス業界に進出してくるでしょう。それに伴い代理店を囲うためにより好条件の案件が提示されるでしょう。
大阪:個人事業主(50代・男性)
長年、個人事業主として訪問販売などの営業を行なってました。地域密着型の仕事をしてきたこともあり販売網が確立されており初月からある程度の売り上げをあげることができました。ガス代理店は主に訪問販売かテレアポだと思うのでどちらかに強みがある企業の方がやりやすいかと思います。
安定したストック収入が積み重なってきたので今後は少しペースを落としてもいいのかなと考えています。
東京都:経営者(40代・男性)
ガスの他にも電気も取り扱ってセット料金でお客様に提案しています。長年実績を出し続けてきたのでガス会社からも高インセンティブの契約を結んでもらい順調に売り上げをあげています。光回線などの商材と抱き合わせやすいのがガス代理店の訪問販売なのでさらなる拡大のために取り扱って行く方向で検討しています。
ガス代理店が高収益をあげるためには?
ガス代理店として高い収益をあげるためには訪問販売のスキルや組織構築が必要になってきます。しかしそれに加えてより好条件のガス会社と契約を結ぶ必要があります。そこで代理店募集ナビが代理店にとっておすすめのガス会社を厳選しました。
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