フルコミッションと聞いてい皆さんは何をイメージしますか?
今回はフルコミッションの意味やフルコミッション営業のメリットデメリット、収入事例、応募をしている会社などをご紹介していきます。
フルコミッションとは?
フルコミッションとは完全歩合制の営業のことです。サラリーマンでも歩合制の給与形態はありますがフルコミッションの場合はベース給与もない状態からのスタートです。
そのため一件も契約が取れないと給与が0円という場合もありえる世界なのです。フルコミッション制の営業は一般的に企業に属することなく個人事業主として行なっている場合が多いです。理由としては正社員がフルコミッション制で働くと労働基準法に引っかかる可能性があるからです。企業はあくまで社員の最低限の報酬を与える義務があるのでこの契約をすることができません。
個人事業主としてフルコミッションとしてスタートするのは勇気のいることですがその分高いインセンティブを設定されていることが多いです。とはいえいいところばかりでもないので今回はフルコミッション制の営業のメリットやデメリットを解説していきます。
また、これらからフルコミッションの営業を考えいる方のために会社を選ぶときに注意点やフルコミッション営業を募集している企業をご消化していきます。
フルコミッションのメリット
高いインセンティブ報酬
フルコミッションの営業では天井のない報酬を得ることができます。最も有名なのが保険の代理店営業でしょう。プルデンシャル生命などの外資系生命保険では年収が6000万円に到達する人もいます。
保険の営業だけではなく、太陽光発電、光回線など高単価で高い収益を上げることができる商材はたくさんあります。個人事業主として代理店営業をするのも良いですが、法人化して事業を一気にスケールさせるというパターンも多くあります。
数年前、Amazonが提供するAWSというクラウドサービスの代理店やセールスフォースドットコムの代理店が上場を果たしました。この事例に見られるように扱い商材と営業組織があれば自社サービスがなくても十分に上場が狙えると言えるでしょう。
自分の採用で働くことができる
サラリーマンをやめて独立し、フルコミッション制の営業をやりたいという方がいらっしゃると思います。フルコミッション制の営業ではよくも悪くも完全に自分次第なので契約を一つも取れなくても咎められることはありません。自分の中でのノルマを達成したらその後は休みをとる方もいますし、働き方は自分で自由に決めることができます。
自分で領域を決めることができる
フルコミッション制度の営業は保険、不動産、太陽光発電、光回線、格安スマホなど多岐に渡ります。そのため、独立する際に自分の得意な領域で勝負することができます。これまで培ってきた経験やスキル、今の自分が持っている販売網などを考慮してベストな選択をすることができます。会社員としても営業は決められた商材を売らなければいけません。この点フルコミッション営業で独立する場合はここに関しても自分に裁量権があります。
フルコミッションのデメリット
正規社員と違い、ベースの給料もない状態から始まる
フルコミッション制の営業は決して会社の正社員と一緒の待遇を受けられる訳ではありません。したがって会社側に代理店となる営業マンを守る義務はないのです。そのため、例外なく給与は固定給なしのゼロベースから始まります。
そのため、多くの人が半年分程度の生活費をためた状態で独立をします。最近では副業から始められる案件もあるので手始めにそこから始めてみるのも良いでしょう。
仕事の結果は全て自己責任
自由度、裁量権があるということはいい面ばかりではありません。これまで会社のノウハウの上で営業や事業推進をしていたのに対し、全てを自分で一から作っていく必要があります。いくら会社内で営業成績がよかった人もそれは自分だけの力によるものではありません。
マーケティング部が集めた顧客リストや契約後のアフターフォロー、また大手企業の社会的ブランド力などが作用しています。フルコミッション制の営業で独立する場合はこのあたりが全てゼロになるということは改めて認識しなければなりません。
自己管理やチームマネジメントスキルは会社員の時よりも求められるということは間違いないでしょう。
経費も自己負担
企業との契約内容によっては、交通費や接待費、通信費などの諸経費は自己負担ということもあります。むしろその方が圧倒的に多いくらいです。代理店として独立するのは他の独立起業に比べて初期費用が抑えられるのは確かですが、人件費以外にかかる費用を頭に入れておく必要があります。
それらを考慮した上で収益計算をすることをおすすめします。
フルコミッションを活用している業界と収入事例
太陽光発電
太陽光発電は2016年の電力の自由化によって一気に市場が拡大しました。太陽光発電システムを各家庭に販売する営業なのですが、一案件の単価が数百万と大きいため代理店に入ってくるインセンティブも大きなものになります。基本的に代理店の手数料は商品の20〜30%であることが多いため1件決まると数十万円の収入を得ることができます。
成約単価 | オーダー数 | 契約率 | 1ヶ月の収入 | |
法人A(代理店) | ¥300,000 | 15 | 65% | 292万円 |
法人B(代理店) | ¥250,000 | 18 | 70% | 315万円 |
個人事業主C(取次店) | ¥150,000 | 4 | 60% | 36万円 |
2000年から始められている「電力の自由化」によって電力の小売が誰でも行えるようになりました。それに伴い、太陽光発電を住宅の屋根や空いている土地に設置し、発電して余分な電力を電力会社に買い取ってもらう「太陽光発電投資」が普及しました。 […]
光回線
光回線の営業では1件の制約につき、5万円程度の収入を得ることができます。さらに、ターゲット層がとても広くどの地域・どの世代に対しても営業をかけることができるます。そのため、光回線の代理店として独立したいという方は非常に多いです。
多くの場合は一時代理店と契約を結ぶ二次代理店という立場になると思います。光回線の代理店はピラミッド構造になっており、大手企業が通信事業者の一次代理店となりそれらの企業を通じて中小企業や個人事業主が契約を結びます。
一次代理店に比べてインセンティブ単価は下がりますがそれでも魅力的な商材と言えるでしょう。
成約単価 | オーダー数 | 開通率 | 1ヶ月の収入 | |
法人A | ¥40,000 | 98 | 82.7% | 320万円 |
法人B | ¥45,000 | 49 | 77.6% | 171万円 |
個人事業主C | ¥50,000 | 30 | 86.6% | 129万円 |
光回線を取り扱っている代理店は非常に多く、保険・ガスに続いて人気の商材と言えるでしょう。他業界の商材に比べて報酬が高いことや、ターゲット層が極めて広いことが人気の理由と言えるでしょう。 今回は光回線業界の仕組みや代理店になるメリット、[…]
格安スマホ
格安スマホは安定したストック収入を得ることができます。上記の太陽光発電や光回線は高単価ではあるものの一度契約を結んだ時点で報酬が発生するショット収入です。
格安スマホでは顧客が一度契約を結び、利用し続ける限り毎月の通信量の一部が永続的に入ってくるモデルになっています。最近ではDOCOMOやソフトバンクといった大手キャリアから格安スマホに切り替える方も多いので、「権利収入を得て安定させたい!」という方にはおすすめの商材です。
手数料 | 保有回線 | 1ヶ月の収入 | |
法人A | 10% | 3000 | 120万円 |
法人B | 10% | 1200 | 48万円 |
サラリーマンC(副業) | 8% | 100 | 4万円 |
格安スマホを提供しているのはMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれる事業者です。MVNOは日本語では「仮想移動体通信事業者」といい、NTTドコモなどの携帯電話会社から通信回線を借り受け、通信サービ[…]
ウォーターサーバー
ウォーターサーバーも格安スマホと同じくストックビジネスになります。ウォーターサーバーは個人向けにも法人向けにも提案ができる商材になってます。光回線などの訪問販売と相性が良いため抱き合わせで営業する方も多いです。
成約単価(ショット) | オーダー数(1ヶ月) | 保有契約数 | 1ヶ月の収入 | |
法人A | ¥10,000 | 120 | 1200 | 156万円 |
法人B | ¥8,000 | 50 | 400 | 52万円 |
個人事業主C | ¥9,000 | 15 | 100 | 16.5万円 |
ウォーターサーバーは海外で広がったサービスです。水道水を飲む文化がなかった国で安全に水を飲むために広がったのが始まりです。日本では2000年代以降広がりを見せており、人々の健康志向が高まるに連れて急激に市場が拡大しています。また、ウォーター[…]
クレジットカード
クレジットカードの代理店が何をするのかというと、店舗に対してクレジットカード決済の導入を提案します。店舗の売り上げの数パーセントが毎月入ってくるので保有契約を増やすと大きなストック収入を得ることができます。
手数料 | 保有契約 | 1ヶ月の収入 | |
法人A | 1% | 450 | 450万円 |
法人B | 1.5% | 200 | 300万円 |
個人事業主C | 1% | 120 | 120万円 |
クレジットカード・QRコード決済の代理店の収入事例 クレジットカードやQRコード決済代行の代理店の収入モデルはストックビジネスと言われており、一度契約したお客様がスマホを利用し続ける限り支払いの一部が永続的に収入として入ってくるモデルにな[…]
Wi-Fi
Wi-Fiはすでに格安スマホの代理店をやっていて店舗を構えている方が並行して扱う商材です。もちろんそれ以外にも副業でWi-Fiの代理店として営業をしている人は多くいらっしゃいます。こちらもの顧客の契約が続く限り収入が入ってくるストックビジネスになってます。
手数料 | 保有契約 | 1ヶ月の収入 | |
法人A | 1% | 450 | 450万円 |
法人B | 1.5% | 200 | 300万円 |
個人事業主C | 1% | 120 | 120万円 |
格安スマホや光回線と同じく、Wi-Fiサービスの需要は未だに年々拡大しています。Wi-Fiも大手企業からベンチャー企業まで扱っており様々なニーズに応えたサービスが出されています。それに伴い販売代理店を募集している企業がたくさんあります。 […]
ガス
ガスの小売が自由化されたことによってこれまで独占市場だったガス業界に多くの企業が参入してきました。そのため価格競争が起こり、代理店を使って料金プランを提案したいという会社が増えています。ガスの代理店は地域密着型の営業になりますので、地元に営業の地盤があるという方におすすめです。
成約単価 | オーダー数 | 1ヶ月の収入 | |
法人A(4名体制) | ¥9,000 | 80 | 700万円 |
個人事業主B | ¥4,800 | 25 | 120万円 |
個人事業主C | ¥4,500 | 20 | 90万円 |
これまでガス業界は特定の地域の一企業がガスの供給を独占いてました。しかし「ガスの自由化」によってガスの小売が自由になり、異なる業界からの参入も目立つようになり、価格競争が起こっています。必然的にガス代理店の需要も高まってるのが現状で[…]
フルコミッションの会社を選ぶときに注意点
サポート体制を確認する
基本的には全て自分の力で事業を推進するという姿勢は大切ですが、会社によっては契約の手続き、顧客のアフターフォロー、事務作業の請負をやっている場合があります。なるべく営業に集中して数字をあげるためにはそれ以外のことは任せられた方が好成績につながります。
また、初めて代理店として独立する方は講習会や交流会、営業同伴などの制度が整っている企業を選んだ方が良いでしょう。これまで代理店を使って事業を拡大してきた企業ほどこのような制度を整っているのでまだまだ営業スキルに自信がない方におすすめです。
自分が売りやすい商材を選定する
売り上げをあげるためには営業力や組織力はもちろん大切ですが、何より商材の選定がものを言います。数年前に太陽光発電の代理店として多くな収益をあげる会社がありましたが、これらは優れた営業力に加えて業界選定がハマったという点も見逃せません。
では、どのように商材を選定したらいいのでしょうか? 長年の経験を元に代理店募集ナビが本当に失敗しない商材の選び方マニュアルを作成しました。無料でダウンロードできるのでぜひご覧ください。
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